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アラン諸島旅行ガイド

The Aran Islands

ドゥン・エンガス

Dun Aonghasa (Dun Aengus)
アラン諸島ドゥン・エンガスアラン諸島の中で最も有名な先史時代の砦、または神殿。

アラン諸島の一番の見どころで、半円形の石積みの遺跡が、海面から100m 近くもある断崖を囲むように立っています。

アイルランドに伝わる神話によれば、エンガスとはダグダの神と女神ボアン(ボイン川の化身)の息子で、アランに居を構えたフィル・ボルグ族の王でした。

この部族がアイルランド本土からの侵略を防ぐためにドゥン・エンガスを造った、と言われていますが、ほかにも面白い説がいろいろあり、伝説の島アトランティスからアラン諸島を守る為に造られた、とか、砦はケルトの祖先達にとって崇拝の対象で儀式に使われていた、という説などがあります。

いずれにしても、ドゥン・エンガスを訪れることは神聖な場所への“巡礼”のようなもの。紀元前 1500 年から断続的に人間が住んでいた事実をかみしめながら、砦までの約 900m の道のりを神聖な気持ちで歩いてみるのもよいでしょう。

アラン諸島ドゥン・エンガス砦には軸を同じとする石壁が4つあり、最初に造られた内側の壁の一部は高さ4mほどで3段階に分かれています。もともとの形は楕円形かアルファベットの‘ D 'の形で、海の侵食により長い年月をかけて現在の形になったと考えられていますが、証拠となる記録は何も残っていません。

中心には大きな長方形の石版があり、崖に向かって置かれているのが見てわかります。この石の役割はわかっていませんが、ドルイド達が季節ごとに行う神秘的な儀式に使用していたと見られています。

ドゥン・エンガスの防御柵
砦は‘石のシェヴォー・デ・フレーズ (Chevaux de frise )'と呼ばれる防御柵で囲まれています。砦の防御システムのことで、その名前は騎兵隊の突撃を防ぐためにヨーロッパで造られた防御柵の構造に似ているところに由来します。

この岩が突き出した防御システムは、もともと島にあったという説や、昔猟師がイノシシを仕留めた後イノシシに攻撃されないように造られた、という面白い解釈もありますが、造られた目的ははっきりわかっていません。


アラン諸島ドゥン・エンガスからの眺め晴れた日の断崖からの眺めはものすごい迫力。常に吹いている汚れない海風で空気はとても澄んでいるので、クレア県の長い海岸線やシャノン川の南側の河口を遠くに眺める事もできます。

運が良ければ、有名な蜃気楼が見えるかもしれません(!?!) これは、アイルランドの伝説に出てくる永遠の若さが約束された地、ティルナノーグ (Tir na nOg) と信じられていて、実際に 17 世紀のアランの地図には載っていたそうです。

この見ごたえ充分の古代遺跡を訪れるなら、明け方とても早い時間、または平和が戻ったかのように海の波音だけが聞こえる夕暮れ時が一番のオススメ。

なお、風も強い上、さえぎる柵などは何もないので、断崖に近寄る際は十分注意が必要です。



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